トキ鉄の急行に乗ってきました
なかなか乗る機会が無かったのですが北海道帰りに乗れそうだったので。
かっこいいですね。(小並感)
サボぼしっかり差さっています、この日は急行アルペン号。
本来の用途で使われるのは何年ぶりなんだろう…
10年前を思い出しながら似たような構図で撮ってみたり。
こちらが10年前、地味に柱が塗り替えられているのに今更気付きました。
駅弁の立売も復活、とはいえ直江津はつい先日までホームで移動屋台出して駅弁販売してたような駅なので然程の新鮮味はなく、それでも有り難かったり。
自分はコロナ渦で中止しているものと思い込んで駅前に直接買いに行っちゃいました。
直江津を発車後、列車は特に急ぐ訳でもなく60km/h程度で流しながら谷浜を通過。
海が見えてくると更に速度を落とし観光案内放送と共に有馬川まで惰行します。
驚いたのがそこからの走り、一気にフルノッチに入れたかと思うと営業最高速度の110km/hに到達し分岐器を渡る轟音と共に名立を通過しました。
筒石手前で観光案内を入れるためやや速度を落としたものの「次は能生です(ブツッ)」というぶっきらぼうな次駅案内放送が聞こえてきそうなほど往時を思わせる走りで魅せてくれます。
やがて途中の能生にて運転停車。
運転停車とは言ったものの客扱いを行わないだけでホームに出て撮影する事ができます。
能生事件で有名な駅ですが再び急行が停まるようになって良かったですね!
追っ掛けではなく乗車して雪山を絡ませるのは至難の技、対向ホームから無理矢理絡めてみます。
サボとは異なりヘッドマークは「兼六」、加越の前身ではありますがマイナーな列車です。
前日までヘッドマークが「ゆのくに」だったと知り、心の中で喚いていました。
ほどなくして能生を定刻に発車、ここでトンネルに突っ込む轟音と共にお昼ごはんの時間。
直江津新名物の「鰊弁当」、鰊自ら「写真を撮る暇があれば早く食え」と仰言って下さったので写真はありません。心眼で見てください。
デッドセクションなどには目もくれず空きっ腹に駅弁をくれてやります。
海沿い区間の惰行が嘘のような走りで気持ち良く糸魚川に到着しました。
鰊みがき弁当を鰊しばきしていたら列車はいつの間にか糸魚川を発車し、難所親不知を過ぎて終点の市振へ。
幕回しなども行っていましたが雨が降る中屋根の無い所に佇みたくはなかったので半ば無視。
この駅は構内踏切からローアンで編成撮りできて助かります。
時間の都合上すぐに折り返しの鈍行で糸魚川まで戻らなければいけなかったので旅はここで幕切れ、片道一時間の短い旅ではありますが、新幹線開業前の北陸本線鈍行を思い出して感傷に浸れる素晴らしい列車でした。
民営化後~三セク化前というJR時代の北陸東線が好きな方であれば動いているうちに乗っておいて損は無いと思います、あいの風の413系も定期運用が消滅することですしね。
と、ここであっさり乗車記にも満たない乱文を終わらせてもいいのですが、折角なので甲種輸送時の写真を供養しておきましょう。どうせ他に出す所も無いですし。
という訳で以下は2021年4月9日の記録です。
前日に「明日甲種だってよ」と聞き夜更し後の寝ぼけ眼で金沢駅に向かうとびっくり、廃車直前だった443系が鎮座していました。
やるべき事は一つしかありません。
443系と413系の中間クハ連結部を並びで。
この構図しか3両綺麗に収まる場所は無さそうでしたが他の同業者は皆ホームの先端にいたので余裕のカット。
当然追い掛けます。
飛び乗った鈍行は東金沢で甲種を抜き去り無事に高岡へ。
城端線ホームに急いで移動し列車を待ちます。
もちろんメインのカットはこちら。
今後の検査は松任ではなく長野になるでしょうから首都圏色のヨンマルとの並びは最初で最後になるはず。
駅舎に目を瞑れば民営化直後と言っても騙せそうな写真です。幕は知らん。
写り込んでいる鉄オタくんは気が向けばフォトショで消しましょう。
ここから更に奥地へ。
富山から新幹線に飛び乗り糸魚川には甲種と同着。
この日は下りホームの駅端部がメディア向けに開放されており、お零れに預かることができました。
なぜ青後藤でなく銀後藤なのか今なお問い質したい。
方向幕は「直江津」、そしてサボは「越後」「松任→金沢→糸魚川→直江津」という特製のもの。
これ!これ!これ!!!これが見たかったんです!
国鉄時代を思い出させるようなクハ→クハ→連結。急行型中間封じ込め。完璧です。優勝。ギンコ・ビローバ。糸魚川まで追い掛けた甲斐があった。
(国鉄時代生まれてないでしょ?)
編成美なんぞクソ喰らえな編成、これぞ急行型の編成美でしょうがよ!
ありがとうございます!!!
逆側からも満喫、ため息が出ちゃいますね。
一通り堪能し、連結器が自密連になってんのレアだよなぁなどと考えているうちに列車は終点の直江津向けて発車して行ったのでした。
近頃追っ掛けてまで列車を撮るというのはしていませんでしたが(そもそもネタ列車にさして興味が無いもので)、久々に追っ掛けて良かったと満足できるネタ列車でした。